CASE STUDY

導入事例

Brushupを使えば、どこにいても「まるで隣にいるような感覚」で指示を伝えられる

ECH株式会社 様

制作部 部長 矢野裕子さん

2006年設立。当初はクライアントのECサイト構築・制作・運営のサポート業務に主軸を置き、2010年に制作専門チームが集う「札幌 IT ファクトリー」を開設。2018年からは自社ブランドを立ち上げ、ヘアケア製品やサプリメントの発売を開始した。現在も東京本社と札幌の2拠点で役割を分担しながら事業を展開している。Brushup は2018年10月より導入いただいている。

自社ブランドを開発、デザイン感の統一に課題があった

デザイナーは常に4、5名おり、皆で手分けして毎日何かしら新しいデザインを行っています。新商品発売となれば、Web サイトやパッケージ、チラシ、同梱物などのデザインを新規に作成しますし、季節限定の商品やマイナーチェンジが出る場合でも同様です。

遠隔での業務だったので、当時からデータのメール添付と制作管理ツールを併用していました。作業としてはそれが当たり前だったんですが、自社商品のデザインを始めると新たな課題にぶつかりました。それは「自社のブランドデザインをどう統一するか」というレギュレーションの問題です。1つ1つのデザインレベルは維持していても、デザインを刷新して並べるとブランドイメージが揺れてしまう。これは個々のデザイナーの感覚によってニュアンスに差が出てしまうのが原因でした。

ディレクションチームからも指摘があり、何か良いツールがないか探して見つけたのが Brushup です。確か「デザインチェック」のようなワードで検索したと思います。最初は業務効率化というよりもデザインのクオリティを上げる目的で使おうと考えていました。

飛躍的にリモート推進、デザイナー採用を全国から募集可能に

いくつかツールをピックアップして一番使いやすいと感じたのが Brushup です。無料アカウントから使い始めて、すぐに校正の自由度が高いと思いました。手描き校正と同じように、思っているところへ好きな大きさの丸や矢印を付けることができるので、相手にも誤解なく伝わります。最もデザインチェックが進めやすいツールだったんです。

これまではデザインができると所定の場所へデータを格納し、その旨をメールで送り、ときには電話をかけて確認し、チェックした人も同じような手間をかけて返していました。それが1つのツールの中で完結する点がとても魅力的で、今でも使いやすいと感じるポイントです。チェックをする側もされる側も作業が楽になったのではないでしょうか。導入後は Brushup から通知メールが届くように設定しているので、取りこぼしがありません。更新された直後に確認できるのでみんな便利だと話しています。

Brushup があればどこからでもデザイン業務に就けるので、新規のデザイナー採用でも札幌などの拠点に囚われず、東京を含めた全国を視野に入れられるようになりました。また、コロナ禍の前から使い始めていたおかげで、在宅作業を強いられた期間も混乱なくスムーズに仕事を進めることができました。

デザイン資産として、ポートフォリオの作成や勉強会のツールとして活用

デザイナーの意識も Brushup 導入後に変わりました。制作や修正の履歴を見ながら「ブランディングのためには、皆が同じ方向を向いてデザインしなければいけない」「デザインのクオリティをもっと上げなければいけない」という思いがツールによって共有できたと考えています。

制作チームの能力向上にも Brushup が活用されています。近年はチームでのポートフォリオをまとめる機会を設けていますが、全て Brushup を見て完結できるようになりました。また、業務とは別に、デザイナーがデザインを持ち寄ってツール内で勉強会も行っています。それぞれの良い点悪い点について遠隔でもレビューできるのが良いようです。これらも本来のチェック業務が短縮できたおかげで生まれた活動です。

Brushup 導入後は、以前と比べて皆がブランディングデザイナーとしての自覚をもって案件に取り組めるようになりました。チームとしてデザインのクオリティを上げるという当初の目標も達成できていると思います。

最近は営業担当の方からアドバイスをいただいて、社内サーバに保管している、完成したデザインデータを Brushup に移管し始めています。制作物ごとにタグ付けができ、タグ検索をすることもできるので、探したい制作物をすぐに抽出することができるため、私たちのデザイン資産管理という面でも情報が整理されて使いやすくなるのではと考えています