ネット広告制作スタッフの予定管理が劇的に改善、ハイクオリティの広告を高い生産性で制作可能に
株式会社 Discovery 様
代表取締役社長 篠木隆秀さん
クリエイティブ局 マネージャー 西本祐大さん
大阪で Web マーケティング事業を営む株式会社 Discovery 様は、2019年に Brushup を導入することで、スタッフの予定管理とネット広告の制作業務を劇的に効率化しました。社長の篠木隆秀様は「クライアントとともに Brushup を使用することで、広告のクオリティ向上にもつながっている」と語ります。
Discovery さんは Web マーケティングを業務とされているそうですが、具体的にはどのようなサービスを提供されているのでしょうか?
篠木さん 私たちが得意とするのは「運用型広告」と呼ばれるネット広告です。主にユーザーの検索語句に連動して、Yahoo!、Facebook、Instagram、LINEなどのサイトに配信されるバナー広告や動画広告を扱っており、ジャンルとしては健康食品や化粧品、サプリメントなどの通販を事業とする大手企業の広告を多数手がけています。ターゲットのリサーチから広告クリエイティブの制作、タレントやカメラマンの手配、ネットでの配信、効果の測定まで一貫して行えるのが、私たちの会社の強みです。
Brushup を導入したのはいつで、当時どんな課題があったのでしょうか?
篠木さん Brushup のことは以前から知っていましたが、導入したのは約2年半前です。まず前提として、広告を通じて通販ビジネスの支援をしている僕たちのような会社は、通常の広告制作会社よりも、はるかに沢山の種類の広告を作っています。入り口となるバナー広告や動画広告はもちろん、商品の詳しい情報を掲載し、販売の窓口となるランディングページ(LP)や、その間に挟み込むページなど、多種多様な制作物をつくる必要があります。
さらにネット広告はすぐに効果が検証できるのが大きなメリットですので、広告コピーやビジュアルを少し変えた制作物を2種類作り、どちらがより販売につながるか確かめる「ABテスト」も日常的に実施しています。そのため1人のディレクターがバージョン違いも含めると、月間100本以上の広告を制作することが日常になっているんです。
すごい数ですね。制作物の進行管理は、恐ろしくたいへんでしょうね。
篠木さん まさにその進行管理の問題が限界に達したのが、3年程前のことです。会社が成長して案件が増加するとともにスタッフの数も増えて、とてもディレクターが管理しきれなくなったんですね。私たちの業務では制作案件がスタートすると、まず最初にディレクターがライター、デザイナー、コーダー、カメラマンなどのスタッフを揃える「スタッフィング」を行います。しかしそれぞれの人が常時10〜15の案件を同時進行しており、各案件ごとに複数の広告を制作していますので、スケジュールの空きがないと新しい仕事が入れられません。
西本さん お客さまに完成した制作物を納品する日は決まっていますので、逆算してクライアントへの校正確認や戻しのスケジュールを組む必要もあります。3〜4人しか制作担当がいなかった頃は、カレンダーツールや表計算アプリを使ってなんとか調整していたのですが、外注さんも合わせて20人ぐらいにスタッフが増えたことで、「今までの進行管理を続けていたら、トラブルが多発しかねない」と感じるようになりました。
それで Brushup を導入されたわけですね。
篠木さん そのとおりです。Brushup のカレンダー機能を使えば、1週間後、3週間後、1ヵ月後に各スタッフがどれぐらい仕事が詰まっているか、一目でわかります。カレンダーに貼る付箋を色分けする機能を使い、赤は「この時間は他の仕事は入らない」、青は「空きがある」、緑は「ミーティング」などのルールを決めました。ディレクターはカレンダーを見るだけで全スタッフのスケジュールと仕事の忙しさがわかり、とても楽にスタッフィングできるようになりました。
私たちの会社は創業が2015年です。おかげさまで右肩上がりの成長を続けていますが、さらなる飛躍のためには、クリエイティブの生産体制を効率化し、スタッフの労力をかけずに質の良い広告を沢山作っていく必要があります。Brushup は「クリエイティブの生産効率化」という面で、大きな効果を会社にもたらしてくれたと感じます。
ありがとうございます! 会社の成長に Brushup が貢献できているとお聞きして、嬉しい限りです。広告制作における朱入れと修正作業にも、Brushup は役立っていますでしょうか。
西本さん はい、導入したことで朱入れが非常に効率化して、とても助かっています。とくに Brushup を活用することで楽になったのが、動画広告の朱入れです。以前は、広告代理店との間で動画広告の修正をやりとりするとき、「動画を修正したい時間でストップする」→「その画面をスクリーンショットで撮影する」→「そのスクリーンショット画像をパワーポイントに貼り付ける」→「パワポ上に修正依頼のコメントや図を書き込む」→「パワポを PDF に変換する」→「メールに PDF を添付してパスワードをかけて送る」といった手間をかけていました。
お聞きするだけでも大変な手間ですね(笑)。動画の朱入れに関しては、今でも多くの会社で同様のやりとりが行われていると聞きます。
西本さん それが Brushup ならば、アプリの画面上で動画を止めて、修正の指示をコメントやペンで書き込み、相手に共有するだけですからね。動画広告は長いものになると5〜6分にもなり、修正箇所も多数に及びます。非効率極まりないやり方をしていた朱入れが、Brushup になったことで、圧倒的に効率化が実現できました。
またバナー広告やランディングページの制作においても、修正意図が正確に伝わるようになりました。複数の案件についてメールやチャットで修正指示のやり取りをしていると、自分でもいつどこでどんな修正を行ったか、頭が混乱してくるのですが、Brushup はタイムライン上に時系列で制作物の修正過程が並んでいるので、そのような混乱とは無縁です。修正前と、修正後の制作物を画面上で隣りに並べて比較する機能もあるので、うっかりした修正漏れもなくなりました。
それは良かったです。クライアントさんとも Brushup を使ってやり取りされているのでしょうか?
篠木さん はい、一部の大手広告代理店さんとは、Brushup を使って広告の赤字のやりとりをするようになり、先方も「とても便利になった」と喜ばれています。個人的には Brushup の導入によって、「チェックする」「修正指示を出す」「修正する」のが、「億劫じゃなくなった」ことが、非常に大きな意味があると感じています。締切時間が迫るなかで広告を作っていると、よく「もうこの辺でいいや」とクオリティを妥協したくなる気持ちが湧いてくるんです。しかし、そこで「最後のツメ」を妥協すると、やはり広告としての完成度が甘くなります。最後の最後まで妥協せずに作った広告は、具体的な成果に結びつくことが多いと感じています。
Brushupがクオリティの追求にお役に立っているなら何よりです!
篠木さん 私は自分が経営する Discovery という会社を、まずは数年で「関西一のネット広告会社」にしたいと考えています。もちろんその次の目標は「日本一」ですが(笑)、まずは「関西でどこよりも成果を上げる広告を、コンスタントに作り続ける会社」に育てたいんです。Brushup を導入したことで、さらにディレクターを増やして、より多くの仕事を通じてお客さまを支援できる道筋も見えてきました。これからもクリエイティブの生産性向上に、ぜひ Brushup を活用していきたいと思います。